散歩道の南端に位置する「登窯(陶栄窯)」は、1887年(明治20年)頃に築造された日本現存最古の連房式登窯であり、国の重要有形民俗文化財および近代化産業遺産に指定されています。傾斜地に連なる10室の焼成室と10本の煙突が立ち並ぶ威容は圧巻で、隣接する「登窯広場・展示工房館」では復元された窯内部の見学や、両面焼きの珍しい製品などを間近で観察できます。
器巡りを楽しむなら、登窯周辺や迷路のような路地に点在する個人ギャラリーの探索が外せません。常滑焼といえば伝統的な朱泥の急須が有名ですが、現在では若手陶芸家によるモダンなプレート、ニュアンスカラーのマグカップ、洗練された花器など、現代の食卓に溶け込むアイテムが豊富に並んでいます。
「自分だけの一品を手作りしたい」という方は、散歩道周辺の工房で開催されている陶芸体験の事前予約が不可欠です。電動ろくろを使った本格的な器作りや、初心者でも手軽に挑戦できる手びねり・絵付け体験は、週末になると予約枠が即座に埋まる傾向にあります。遅くとも訪問日の1〜2週間前にはWeb経由で枠を確保しておくのが安全策です。