学校法人平成医療学園を牽引する理事長・岸野雅彦氏が掲げてきたのは、徹底した「臨床主義」だ。教科書の知識を頭に詰め込むだけの教育を徹底的に排除し、手技の確かさと患者の機微を察する人間教育を両輪とする哲学が根底にある。
この理念は、日常の授業スケジュールにも色濃く反映されている。単に手順を暗記するのではなく、「なぜそのアプローチを選択するのか」を論理的に説明させるカンファレンス形式の演習が頻繁に組まれる。教壇に立つ講師陣も、第一線の医療機関で修羅場をくぐり抜けてきたベテランが多い。彼らの指導は時に手厳しいが、それは現場の過酷さを誰よりも知っているからに他ならない。生半可な気持ちで入学した学生ほど、この「本気度」に圧倒されることになる。