医療機関の形成外科や耳鼻咽喉科、SNS上の相談コミュニティには、セルフで舌ピアスを開けようとして悲惨な結果を招いた生々しい体験談が毎日のように寄せられています。
特に多いのが、耳用や軟骨用のピアッサーを流用したことによる「挟まり事故」です。「『バチン』と音がした瞬間、激痛とともに舌の真ん中でピアスが止まった」「器具が舌に噛み付いたまま外れず、パニックになって自力で引きちぎるように抜いたため大出血した」という証言は後を絶ちません。
さらに深刻なのが、術後の「ボール埋没トラブル」です。ピアッサーに付属しているファーストピアスは、耳たぶなどを想定した有効軸長(8mm〜10mm程度)しかありません。舌ピアスを開けると、翌日から数日間にわたって舌が本来の厚みの1.5倍から2倍近くまでパンパンに腫れ上がります。短いシャフトのまま放置すると、膨張した舌肉の中にピアスのキャッチボールが完全にめり込み、皮膚組織に覆い被さって自力で外せなくなります。こうなると、局所麻酔をしてメスで舌を切開し、異物を摘出する外科手術を受けざるを得なくなります。