こうしたデジタル上の脅威は、フィクションの世界だけの出来事ではない。大ヒットした映画『スマホを落としただけなのに』では、わずかな情報漏洩から個人の生活全般が特定され、追い詰められていく恐怖が描かれた。
実際の事件でも、非通知電話をきっかけにしたソーシャルエンジニアリングの手法が確認されている。非通知で電話をかけ、相手の声や応答の仕方、家族構成の音声を収集。さらにSMSやSNSの公開情報と照らし合わせることで、ターゲットの氏名や住所を特定していくのだ。
「非通知だから大丈夫」という油断が、映画のように日常を惨劇へと変える引き金になり得る。見知らぬ着信に対する防御壁を低く見積もってはならない。