ヘアドネーション美容院の罠?毛髪送付不可の真相と失敗しない選び方

ヘアドネーション美容院の罠?毛髪送付不可の真相と失敗しない選び方

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ネット上の掲示板やSNSでは、未だに「ヘアカラーや白髪染めをしている髪は寄付できない」「パーマをかけていると断られる」といった古い誤解が根強く残っています。

しかし、JHD&Cをはじめとする団体の基準では、ヘアカラー、パーマ、白髪、縮毛矯正履歴のある髪であっても寄付可能と明記されています。ウィッグを製造する工場において、集まった髪は一度強力なトリートメントと脱色・染色処理を施され、均一な品質のウィッグ用毛髪へと加工されるためです。

受け入れがNGとなる唯一にして決定的な条件は、「引っ張ると簡単にプチプチと切れてしまうほどの極端なダメージ毛」です。ブリーチを何度も繰り返して溶けかかっているような毛髪や、手ぐしを通すだけで千切れてしまう毛は、薬品加工に耐えられないためウィッグの毛として採用することができません。

また、団体ごとにポリシーの違いがある点にも留意が必要です。例えば「つな髪」では、製造工程の違いからブリーチ毛や縮毛矯正毛の受け入れを制限している時期があります。自分の髪質がどちらに適しているか、切る前に公式サイトの最新アナウンスを照合することが不可欠です。

さらに、現場の美容師が口を揃えて警告する最大の盲点が「カビ(湿気)問題」です。シャンプーした直後の湿った髪にハサミを入れて束ねてしまうと、輸送中のわずか数日で内部にカビが繁殖します。一束でもカビが生えた毛髪が届くと、同じ保管箱に入っていた他のドナーの善意まで全滅させてしまう危険があります。「寄付する髪は、完全に乾燥した状態で乾いたまま切る」という鉄則は絶対に忘れてはなりません。

前田 葵
著者

前田 葵

マーケティングと消費者心理のトレンドを分析し、現代のヒット商品の背景を読み解きます。