ポックルの悲劇をより一層際立たせているのが、蜂使いの少女・ポンズとの切ない関係性です。ハンター試験の第4次試験(ゼビル島)で言葉を交わして以来、二人は独自の信頼関係を築いていました。
試験には不合格となったものの、蜂を自在に操る索敵能力を持つポンズは、幻獣ハンターを目指すポックルにとってかけがえのないパートナーでした。ファンコミュニティでは二人が単なるビジネスパートナーを超えた「恋人未満の淡い好意」で結ばれていたと解釈されることが多く、過酷なNGL潜入に彼女を同行させたことからも、二人の深い絆が窺えます。
しかし、NGLでの結末は無慈悲でした。キメラアントの襲撃を受け、ポックルはポンズに蜂を使った緊急SOSメッセージ(救援要請)を外部へ送るよう指示し、自らは殿(しんがり)として敵を引きつけます。ポックルの機転によってメッセージはカイトやゴンたちに届きましたが、ポンズ自身は逃亡の途中で銃を持った下級兵(元人間の雑兵)に背後から頭部を撃ち抜かれ、遺体を貪り食われるという非業の死を遂げました。
互いを守ろうとした二人の努力は実らず、ポンズの射殺とポックルの脳弄りという、作中屈指の残酷なコンボとして結実してしまったのです。