家庭内で子どもが手足口病と診断された場合、親への二次感染を食い止めるにはウイルスの特性を理解した確実なバリアが必要です。手足口病の感染経路は、主に以下の3つです。
手足口病の原因となるエンテロウイルス属は、膜(エンベロープ)を持たない「ノンエンベロープウイルス」に分類されます。これは一般的なアルコール消毒液やエタノールスプレーが効きにくいことを意味します。感染対策の主軸は、以下の2点を徹底することです。
第一に、物理的な流水と石鹸による30秒以上の手洗いです。手に付着したウイルスを泡で包み込み、物理的に洗い流すことが最も確実な防御策となります。オムツ交換や子どもの鼻水を処理した後は、必ず指先や爪の間まで入念に洗いましょう。
第二に、触れる箇所の消毒には次亜塩素酸ナトリウム(市販の塩素系漂白剤を薄めた液)を使用します。水1リットルに対して塩素系漂白剤約10ml(濃度約0.05%〜0.1%)を希釈した消毒液を作り、ドアノブ、おもちゃ、便座などをペーパータオルで拭き取った後、水拭きで仕上げます。また、症状が消えた後も便中には2〜4週間にわたってウイルスが排泄され続けるため、治癒後もしばらくはトイレ後の手洗いとオムツ処理の手袋着用を継続してください。