資生堂のメイク理論の中核をなすのが「ゴールデンバランスメイク」だ。顔のパーツの配置や比率を計測し、美しくバランスが整って見える理想の位置へとメイクで導く技法である。
「骨格は変えられなくても、錯視効果と光の配置で顔立ちの印象は劇的に変わります」。現場で指導に当たるアーティストはそう語る。近年のトレンドである骨格メイクレッスンの要素も巧みに組み込まれ、単に化粧品を塗るのではなく、自分の骨格構造に合わせたブラシの動かし方やグラデーションの幅まで徹底的に叩き込まれる。化粧品産業全体の中でも、ここまで論理的かつ再現性の高い指導プログラムを完成させているブランドは極めて稀だ。