pixivやX(旧Twitter)をはじめとするクリエイターコミュニティにおいて、「緑谷出久」のタグ付け作品は数十万件規模に達しています。なぜこれほどまでに多くのイラストレーターやファンが、デクを描き続けるのでしょうか。
現場のリサーチとコミュニティの動向を追うと、読者がデクのアートに惹かれる理由は「線の多さ」や「エフェクトの派手さ」だけではありません。感情の爆発をリアルに表現できる表情設計にあります。少年らしい丸みを帯びた顔立ちのなかに、狂気的なまでの使命感を宿す「ギャップ」が、描き手の創作意欲を強く刺激しているのです。
特に「神絵師」と呼ばれるトップ層のファンアートでは、公式設定を忠実に反映した筋肉構造の描写や、劇中の心理描写を補完するようなシチュエーションアート(A組の仲間との絆、師であるオールマイトとの並び立ち)が数万件のリポスト・いいねを獲得し、国内外で巨大なエンゲージメントを生み出し続けています。