都内を中心に、静かなブームを呼んでいる「サイレント・ギャザリング(静かな集まり)」をご存知だろうか。参加者は同じ空間にいながら、会話を交わすこともなく、それぞれが本を読んだり、ただぼーっと過ごしたりする。スマホの電源はオフだ。
「何かを生産しなければならない」という強迫観念からの脱却。目的のない時間、生産性のない会話。かつては当たり前だった「無駄」が、今やプレミアムな価値を持つ。何もしなくても許される空間で、他人の気配だけを感じる。この極限まで削ぎ落とされたコミュニケーションに、現代人は癒やしを求めている。