企画書のなかでひときわ異彩を放っていたのが、監督と主演の組み合わせだ。主演候補に名前が挙がったのはライアン・レイノルズ。そしてメガホンを取るのが、徹底的な完璧主義で知られるデイヴィッド・フィンチャーだという。
水と油のようにも思えるこの二人の邂逅。もし実現すれば、映画史に残る異色作となるのは間違いない。レイノルズが持つ独特の軽妙さとメタ視点のユーモアを、フィンチャー特有の冷徹なカメラワークとダークな質感で解体・再構築する。現場関係者からは「レイノルズがこれまで見せたことのない、底知れぬ狂気と虚無を引き出す実験」との声も漏れ聞こえてくる。