近年、店内を訪れる客層に明らかな変化が見られる。かつて主役だった近所の常連客に加え、スマートフォンを手に持った20代の若者たちが長蛇の列を作っているのだ。彼らが求めているのは、単なる空腹を満たす食事だけではない。
木製の使い込まれたテーブル、使い込まれたパイプ椅子、そして壁一面に貼られた手書きの品書き。昭和の空気をそのまま閉じ込めたようなノスタルジックな空間は、デジタルネイティブ世代にとってフレッシュで「エモーショナルな空間」として映る。本物のレトロが醸し出す温もりと実在感が、SNSを通じて若者の間で爆発的な共感を呼んでいる。