展示会場となるジブリ展大分県立美術館OPAMの展示フロアは、世界的な建築家・坂茂氏の手による開放的なアトリウムと無柱空間を活かした贅沢なスケール感を誇ります。来場前に気になるジブリ展大分の所要時間と見どころについて、実際の展示構成を踏まえて解説します。
全体の鑑賞に要する平均所要時間はおよそ90分から120分(約1時間半〜2時間)です。活字資料やプロデューサーの直筆メモ、絵コンテを1点ずつ精読するジブリファンであれば、2時間半から3時間近く没入することも珍しくありません。逆に小さな子ども連れでフォトスポットを中心にサクサク進む場合でも、最低60分は見込んでおく必要があります。
本展の見どころは、巡回テーマによって異なる独自の切り口にあります。「鈴木敏夫とジブリ展大分」では、数々の名作キャッチコピー(『もののけ姫』の「生きろ。」や『千と千尋の神隠し』の「トンネルのむこうは、不思議の町でした。」など)がいかにして敏夫氏の手で生み出されたかを示す直筆の書や膨大な読書遍歴の書架が圧倒的な迫力で迫ります。一方、「金曜ロードショーとジブリ展大分」では、昭和から平成にかけて家庭のテレビを通じてジブリ作品が国民的記憶へと昇華していった時代背景が、当時の世相を映す流行品や昭和カルチャーの展示とともに立体的に再現されます。
来場者の期待値が特に高いジブリ展大分写真撮影可能エリアについては、厳格な境界線が敷かれています。原則として、歴史的価値の高いセル画や原画、未公開制作メモ、絵コンテが並ぶ前半〜中盤のエリアは「完全撮影禁止」です。一方で、後半に展開される大型立体造形エリア(巨大な湯婆婆・銭婆のおみくじ像や、王蟲が佇む腐海の空間、フライデーおじさんの特設ブース、名作映画のポスタービジュアルの中に自分が入り込める体験型フォトスポット)は写真撮影が許可されています。
現場観察で浮き彫りになった注意点として、人気フォトスポット前には写真撮影のための専用列が自然発生し、そこで15分〜25分程度の足止めを食う点です。同伴者と交互に手際よく撮影する、あるいは単独鑑賞の場合はスタッフや前後の鑑賞者と譲り合って速やかにシャッターを切るなど、周囲への配慮が快適な鑑賞フローを保つ鍵となります。