しゃぶしゃぶを家庭で作る際、「タレの味付けさえ良ければ美味しくなる」というのは大きな誤解です。現場検証で見落とされがちな2つの盲点が存在します。
第一の盲点は「タレの温度」です。冷蔵庫から出したばかりの冷えたタレにお湯から引き上げたばかりの熱い肉を直接ダイブさせると、肉の表面温度が急激に下がり、脂が白く固まって舌触りが悪くなります。特に豚バラ肉やサシの入った牛肉を食べる際は、タレをあらかじめ常温に戻しておくか、鍋の熱い出汁をスプーン1杯加えてタレをほんのり人肌に温めておくのが、口の中で脂を心地よく溶かすプロの技術です。
第二の盲点は、余ったタレの廃棄問題です。使い切れずに冷蔵庫で眠りがちなタレですが、しゃぶしゃぶのたれ余り活用リメイクは非常に優秀です。
- ごまだれの余り:茹でた鶏むね肉ときゅうりにかけて「本格バンバンジー」に。また、めんつゆと1:1で割って「濃厚ごまだれ冷やしうどん」のスープに活用できます。
- ポン酢・塩ダレの余り:ごま油を少し足して生野菜のドレッシングにするほか、豚肉と玉ねぎを炒める際の味付け調味料として回し入れるだけで、絶品のスタミナ炒めが完成します。