メディアに登場する際、単に「二つの国を知るタレント」としての役割を求められる時期もあったかもしれない。しかし、現在の彼女はそのようなラベルを軽々と脱ぎ捨てている。彼女が発信するメッセージの真骨頂は、文化の違いを解説することではなく、人間としての思考や感情の共通点を浮かび上がらせる点にある。
アート、ファッション、社会問題に至るまで、幅広いテーマに対して独自の切り口で論じる姿は知性に満ちている。インタビューやコラムで見せる言葉の端々からは、社会の潮流を冷静に見つめる客観性と、他者に対するあたたかな眼差しが感じられる。このバランス感覚こそが、幅広い層から長年支持され続ける理由だろう。