ネット上では「午後ロー=迷作や珍作ばかりを流す枠」というパブリックイメージが定着していますが、これは半分正しく、半分は誤解です。
実際の今月のラインナップや年間放送予定を精査すると、アカデミー賞受賞作や映画史に刻まれる名作サスペンス、90年代のハリウッド超大作もしっかりと組み込まれています。『ショーシャンクの空に』や『ダイ・ハード』シリーズ、『レオン』などの歴代名作が、B級パニック映画の合間に平然と放送される落差こそが午後ローの真骨頂です。
「低予算映画ばかりで手抜きをしているのではないか」という穿った見方もありますが、現実はむしろ逆です。限られた番組予算のなかで、版権元との粘り強い交渉を行い、埋もれた良作やテレビ用音源を発掘してくる編成担当者の並々ならぬ映画愛とキュレーション能力によって、このバラエティ豊かな放送枠が保たれています。