ネット上の情報を見て電子レンジの清掃に挑んだものの、かえってトラブルを招いてしまったという報告は後を絶ちません。SNS(X)や知恵袋、カスタマーサポートに寄せられる代表的な失敗事例を現場目線で精査すると、共通する「落とし穴」が浮かび上がってきます。
最も多いのが「重曹スチームをやった後、庫内が真っ白に粉を吹いて取れなくなった」という悲鳴です。これは、重曹濃度が濃すぎたこと、および仕上げの水拭きが不十分だったために乾燥した炭酸水素ナトリウムが再結晶化したことが原因です。この状態を解消するには、クエン酸水を吹きかけて中和反応を起こさせ、発泡させながら拭き取る必要があります。
また、住宅メンテナンスのプロや大手家電メーカーのPanasonicが公式発信で警鐘を鳴らしているのが、「酸素系漂白剤(オキシクリーン)の間違った使用法」です。SNS上で一時流行した電子レンジ掃除オキシクリーンの丸洗いテクニックですが、過炭酸ナトリウムは金属の腐食を引き起こすリスクがあります。特に庫内のネジやヒーターガードの金属パーツ、天面の露出したヒーター管に強アルカリの漂白液が付着すると、サビや通電不良を誘発するため、安易な多用は避けるべきであると専門家の間で指摘されています。