Q1:鼻うがいだけで蓄膿症を根本的に完治させることはできますか?
A1:鼻うがい単独で蓄膿症を完治させることは困難です。鼻うがいはあくまで鼻腔環境を清潔に保ち、自然排膿を促す「補助療法」にすぎません。細菌感染が起きている急性期には抗生物質、慢性副鼻腔炎にはマクロライド系抗菌薬の少量長期投与や去痰薬、ステロイド点鼻薬などの薬物療法を並行することが医学的な原則です。
Q2:市販の「ハナノア」は蓄膿症のネバネバした膿にも効きますか?
A2:初期症状の緩和や日常的な衛生管理には十分役立ちます。ただし、ハナノアの通常タイプは洗浄液の量が約50ml〜100ml程度と控えめなため、副鼻腔から次々と落ちてくる重度の粘稠な膿を洗い流すには容量不足を感じるケースがあります。しっかり排膿させたい場合は、200ml以上の大容量を扱える「ハナノア デカシャワー」や「サイナスリンス」等の器具を活用するのが効果的です。
Q3:鼻うがいの最中に液体を誤って飲み込んでしまいました。体に害はありますか?
A3:適正に作った生理食塩水であれば、少量を飲み込んでしまっても胃酸で細菌は不活性化されるため、深刻な健康被害が生じる心配はほとんどありません。ただし、膿や雑菌が溶け込んだ液を頻繁に飲み込むと胃の不快感や下痢の原因になることがあります。「エー」と発声しながら前傾姿勢を崩さないことで、飲み込みをほぼ完全に防止できます。
Q4:鼻うがいをした後、耳の奥に水が入ったような詰まり感が抜けません。どうすれば良いですか?
A4:耳管に液体が一時的に侵入したサインです。絶対にやってはいけないのは、鼻を力いっぱいかんだり、耳に指を入れて無理に抜こうとすることです。頭を横に倒して軽く飛び跳ねるか、温かいタオルを耳に当てて安静にしてください。半日以上経っても詰まり感が解消しない場合や、ズキズキとした痛み、発熱を伴う場合は、急性中耳炎を発症している可能性が高いため、直ちに耳鼻咽喉科を受診してください。