作中屈指の悪役として描かれた獪岳ですが、読者コミュニティやSNS上での鬼滅の刃・獪岳に対するネットの反応は、単なる嫌悪にとどまらず多角的な議論を呼んでいます。
善逸の兄弟子が「クズ」と言われる主な理由は、明確に以下の3点に集約されます。
- 恩師や育ての親を平気で裏切る背信性:命を助けてくれた悲鳴嶼の寺を差し出し、指導してくれた桑島慈悟郎を間接的に自害へ追い込んだこと。
- 徹底的な他責思考:「自分が評価されないのは周囲が無能だから」「誰も自分を正しく見てくれない」と、常に環境のせいにする姿勢。
- 強者への媚びと弱者への傲慢:黒死牟には即座に命乞いをする一方、善逸など自分より下と見なした相手には極めて高圧的に振る舞う二面性。
一方で、読者のリアルな声の中には「生き汚いけれど、極限状態の人間のリアルを描いている」「壱ノ型ができないという欠落感と、善逸だけを特別扱いされているように感じてしまった歪みは、誰の心にもある弱さかもしれない」といった、弱者ゆえの生々しさに着目する考察も多く見られます。単なる悪人ではなく、「弱さを克服できずに悪へ逃げた典型例」として描かれたからこそ、読者の記憶に強く焼き付いていると言えます。