取材班が成田国際空港や都内の主要観光地で直接ヒアリングを実施したところ、外国人から見た日本のいいところとして真っ先に挙げられたのは、目に見える観光名所以上に「人と人との接点におけるノイズの少なさ」でした。
米国・西海岸から初めて家族で訪日したITエンジニアの男性(38歳)は、次のように語ってくれました。
「母国では、駅の改札を通るときも荷物を抱え、周囲に不審者がいないか常に警戒のアンテナを張り巡らせています。しかし東京に到着して2日目、子どもが電車の座席にぬいぐるみを忘れた際、駅員さんが信じられないほど親身に無線で連絡を取り合い、わずか30分後の下り列車から届けてくれたのです。チップを渡そうとしても丁寧に断られ、『お気をつけて』と笑顔で見送られた瞬間、妻と顔を見合わせて震えました。これが噂に聞いていたおもてなし精神評判の真髄なのかと実感しました」
また、欧州出身の留学生コミュニティやSNS上の生の声(XやRedditの日本滞在スレッド)を定点観測すると、四季折々の自然の魅力に対する賛辞も目立ちます。春の桜、初夏の新緑、秋の紅葉、冬の雪景色といった季節の移ろいが、ただ風景として存在するだけでなく、和菓子や伝統行事、旬の食材を通じて都市生活の中に緻密に織り込まれている点が、「精神的な豊かさを感じさせる」と評価されています。
さらに、1,000年以上の歴史を誇る神社仏閣のすぐ隣に、完全無人決済システムや超高速通信網が整備されているという日本の伝統文化と最新技術の共生も、サイバーパンクと静寂が混ざり合う唯一無二の景観として世界を惹きつけています。