2000年4月にリリースされ、累計売上枚数229万枚を超えるダブルミリオンを達成した福山雅治の代表曲『桜坂』。この切ないラブソングのモデルが内田有紀ではないかという説は、発売から四半世紀が経過した現在でもインターネット上で根強く語られています。
楽曲が制作された時期とふたりの交際時期が重なっていたこと、そして「別れを選んだ恋人への未練と祈り」を描いた歌詞の情景が、当時のふたりの関係性と重ね合わされたことがこの噂の背景にあります。テレビ番組の恋愛企画テーマソングとして社会現象化する中で、ファンの想像が膨らんでいきました。
しかし、福山雅治本人がラジオ番組や音楽雑誌のインタビューで明かした制作秘話によれば、この楽曲の原点は「上京したばかりの若い頃(デビュー前)に交際していた女性との思い出」です。東京都大田区に実在する「桜坂」を舞台にした青春時代のほろ苦い失恋体験をベースに作詞されたものであり、特定の共演女優へ直接宛てられた曲ではありません。それでもなお、当時ふたりが放っていたドラマチックな存在感が、この都市伝説を長年にわたって美しく彩り続ける要因となっています。