詩織さんを死に至らしめた犯人グループは、主犯である小松和彦が資金を提供し、実兄の小松武史が仲介、元消防士の久保田祥史が実行犯として凶器を振るい、見張りや逃走支援役として伊藤良浩、吉崎祥介が加わるという計画的な受託殺人組織でした。
主犯の小松和彦は全国に指名手配された直後、2000年1月16日に北海道弟子屈町の屈斜路湖畔で水死体として発見され、自死による被疑者死亡のまま書類送検で幕を閉じました。事件の全貌を法廷で語ることなく自ら逃亡の果てに命を絶ったことは、遺族にとって消えることのない深い憤りと悔恨を残す結果となりました。
刑事裁判において、殺人を直接依頼・主導した兄の武史には無期懲役、刃物を振るった久保田には懲役18年が言い渡されました。また、改竄工作に関与した上尾署の警察官3名に対しても懲役1年から1年6月(執行猶予3年)の有罪判決が下され、懲戒免職処分となっています。しかし、警察官たちの刑事責任が執行猶予にとどまり、組織の構造的責任が十分に問われたとは言えない点については、司法の限界を浮き彫りにしました。