ファッションの教育機関として名高いエスモードジャポンで基礎を学んだ経験は、現在の彼女の確固たるバックボーンとなっている。服飾の高度なパターンメイキングや素材の知識を修得した後、フィギュアスケート衣装の世界へと足を踏み入れた。当時、フィギュアスケート専門のデザイナーという職業は決してメジャーではなかったが、独学で特殊なストレッチ素材の特性や氷上での発色を研究し尽くした。
競技衣装特有の制約――激しい運動量や汗、マイナス気温の氷上という過酷な環境――をクリアしながら、オートクチュールさながらの美しさを具現化するスタイルを確立。伝統的な服飾技術とアスリート向け機能の融合こそが、彼女独自のクリエイティビティの源泉となっている。