日本国内でリーチサイトの違法性が司法によって厳しく断罪された象徴的な出来事が、2017年に摘発された国内最大規模のリーチサイト「はるか夢の址(あと)」事件です。
報道各社の取材や公判記録によると、このサイトは人気漫画などの違法リンクを組織的に収集・整理し、閉鎖直前には月間数千万アクセスを誇っていました。サーバーを海外に分散させるなど巧妙な隠蔽工作を行っていたものの、警察当局の合同捜査により運営者グループ複数名が一斉逮捕されました。
裁判所は、運営者が単なるリンクの提示にとどまらず、違法アップロードを積極的に誘発・促進していた実態を重く見て、主犯格の元運営者に対して懲役3年6カ月の実刑判決を言い渡しました。さらに、講談社・集英社・KADOKAWA・小学館の出版大手4社が提起した民事訴訟においても、総額5億円を超える巨額の損害賠償命令が下されています。
さらに近年の最新判例においても、海外のBulletproofホスティング(防弾サーバー)を利用したリーチサイト運営者に対し、国際的な情報照会(米裁判所を通じたCloudflare等への開示命令)を駆使した身元特定と刑事訴追が進んでおり、「海外サーバーを使えば逃げ切れる」という逃げ道は完全に通用しなくなっています。