自家製片栗粉の工程は拍子抜けするほどシンプルだ。用意するのは、どこの家庭の野菜室にもある皮付きのジャガイモと、おろし器、そしてボウルと晒(さらし)布だけ。特別な薬品も機械もいらない。
まずジャガイモを丁寧に洗い、皮ごと細かくすり下ろす。ボウルに水を張り、すり下ろした泥状のジャガイモを布で包んで固く絞り出すのだ。水の中に白いでんぷん質が溶け出していく。この白濁した液を15分ほど静置すると、ボウルの底に驚くほど真っ白で重厚な沈殿層が現れる。上澄み液を静かに捨て、残った湿ったでんぷんを平皿に広げて天日干し、または低温の乾燥場所に数時間放置する。水分が完全に飛べば、市販品顔負けの極上片栗粉の完成だ。