本作を最高峰の完成度へと引き上げた最大の要因は、主演2人が魅せる鬼気迫る演技力にあります。
楚王・寧弈を演じたチェン・クンは、中国映画界を代表するトップ俳優の一人です。繊細な美貌と狂気を帯びた眼差しを自在に操り、甘え上手な放蕩息子の一面を見せたかと思えば、冷徹に政敵を追い詰める策士の顔を覗かせる寧弈の多面性を見事に表現しました。2026年現在も映画を中心に第一線で活躍を続け、その圧倒的な表現力は後進の俳優たちからも深く尊敬されています。
一方、過酷な運命に立ち向かうヒロイン・鳳知微を演じたのは、チャン・イーモウ監督作『金陵十三釵』で鮮烈なデビューを飾ったニー・ニーです。本作が自身初の連続ドラマ出演作となりましたが、男装時の凛とした佇まいや聡明な知略家としての風格、そして愛と復讐の狭間で胸を引き裂かれる女性の情愛を渾身の熱量で体現しました。ファッションアイコンとしても絶大な人気を誇る彼女は、映画とドラマの双方で唯一無二のキャリアを築き上げています。