七代目芝翫を巡る家系図は、近代から現代の歌舞伎界を支える重要人物がずらりと並ぶ名門の系譜です。私生活では1954年に雅子夫人と結婚し、二男一女に恵まれました。長女の中村梅彌は日本舞踊中村流の八代目家元として一門を支え、二人の息子は歌舞伎俳優として大きな足跡を残しています。
長男は立女形として華やかな存在感を放つ九代目中村福助。次男は長年「三代目中村橋之助」として親しまれ、豪快な立役として活躍する八代目中村芝翫です。次男・橋之助(現・八代目芝翫)が1991年にタレントの三田寛子と結婚した際、七代目は温かく家庭に迎え入れ、義父として深い愛情を注ぎました。三田寛子もまた、梨園の妻として多忙な日々を送りながら、義父の健康管理や一門のサポートに尽力したエピソードは広く知られています。
その血統と芸のDNAは、頼もしい孫世代へと脈々と継承されています。福助の長男である六代目中村児太郎は、祖父を彷彿とさせる気品ある女形として頭角を現し、八代目芝翫と三田寛子の間に生まれた三兄弟――四代目中村橋之助、三代目中村福之助、四代目中村歌之助――は、若手花形俳優として歌舞伎界の第一線で目覚ましい躍進を遂げています。