ニュースメディアの報道姿勢も、世論の二極化を後押しする一因となっています。テレビや大手新聞が日中首脳会談や外交交渉を報じる際、わずか数秒の握手シーンやお辞儀の角度、前向きな外交辞令の一部が切り取られ、ネット上で「相手におもねっている証拠」として拡散される傾向が強まりました。
SNS上では、短く刺激的な言葉ほど拡散されやすく、複雑な外交交渉の背景や多面的な国益の計算は削ぎ落とされがちです。ユーザーの間では「毅然とした強硬姿勢こそが正義」とする論調と、「現実的な対話を閉ざせば国益を損なう」とする慎重論が激しく衝突し、中間的な建設的議論が成立しにくい空間が形成されています。
世論調査において対中感情が厳しい数字を示す中、メディア側もクリック率や視聴率を意識したセンセーショナルな見出しをつけがちであり、これがさらなるネットの炎上と「媚中」という単語のインフレを招いています。