立面図の仕上がりと精度を大きく左右するのが「屋根勾配の作図」です。屋根勾配は通常「寸勾配(例:4寸勾配=水平10に対して垂直4進む傾き)」や分数勾配(4/10)で指定されます。
勾配の正確な出し方は極めてシンプルです。軒高と外壁芯の交点を基点とし、三角定規を使って「水平方向に100mm(または10マス)、垂直方向に40mm(4マス)」の補助点を取り、その2点を結んで延長します。この傾斜線が屋根の勾配基準線(野地板天端など)になります。
切妻屋根や寄棟屋根の場合、平面図上の棟(むね)の位置から垂直に下ろした線と、この勾配線が交差するポイントが「最高高さ(棟高)」となります。軒の出(一般的に外壁芯から500mm〜900mm程度)や軒先の厚み(鼻隠し・破風板)を忘れずに反映させることが、立体感とリアリティを生む鍵です。