大学入学共通テストの本番レベルを模して実施される「共通テストトライアル」ですが、受験生が真っ先に直面するのがその「体感的な難しさ」です。高校の定期テストや一般的な基礎定着度テストとは一線を画す出題形式に、多くの高校生が圧倒されます。
得点率は3割〜4割台が標準|低平均点が生まれる構造的理由
大手予備校の公開データおよび現場指導者へのヒアリングによると、高1生・高2生を主対象とした共通テストトライアルにおける平均点は総合得点率で35%〜45%前後に留まるケースが大半です。本番の大学入学共通テストにおける全国平均得点率が約60%を目標に設計されていることと比較すると、極めて低い数値に見えます。
この極端な低得点化が起こる最大の要因は、受験生側の履修進度と共通テスト特有の情報処理量にあります。高校の授業では未習の分野が含まれていることに加え、長大なリード文、複数の図表やグラフの読み解き、新課程で定着した思考力重視の問題構成に対し、高1・高2の段階では解法の初動スピードが追いつかないのが現実です。
「通常の共通テスト模試」と「トライアル」の決定的な違い
受験生から頻繁に寄せられるのが「一般的な有料の共通テスト模試と何が違うのか」という疑問です。最大の違いは、「受験料無料」で提供されるオープンな早期実力診断テストである点と、「即応性・復習スピード」に特化している点にあります。
通常の記述・マーク模試が成績表返却までに約1ヶ月を要するのに対し、東進の共通テストトライアルなどを筆頭とするイベント型テストでは、解答速報が試験直後に公開され、わずか中5日〜7日程度で詳細な成績表がスピード返却されます。記憶が鮮明なうちに弱点を特定し、学習計画を再構築させる設計思想こそがトライアルの本質です。