アニメーションの誇張表現から一転、実写映像としてのリアルな手印表現を世界に提示したのが、原案および主演を賀来賢人が務めたNetflixオリジナルシリーズ『忍びの家 House of Ninjas』だ。現代に生きる忍びの家族を描いた本作は、ファンタジーに寄りがちだった手印の動作を、過飾を削ぎ落とした武術の一環として描き出した。
劇中で見せる素早く静かな指の交差は、派手なエフェクトに頼らずとも、観客の皮膚感覚に訴えかける。肉体と呼吸、そして最小限の素早い指の動きが織りなす忍者アクションは、世界規模の配信網を通じて絶大な評価を獲得。リアリズムとフィクションの完璧なバランスが、新たなスタンダードとして提示された瞬間だった。