ネット上の情報では「銀傘下=無敵の特等席」と一括りにされがちですが、現地取材を進めると見落としがちな3つの罠が浮き彫りになります。
第1の盲点は、ブリーズシートにおける「西日問題」です。甲子園球場は南南東を向いて設計されているため、夏季の16時から18時頃にかけて、3塁側スタンドには真正面から強烈な西日が差し込みます。屋根下であっても日差しは遮られず、体感温度が一気に上昇するため、熱中症対策と偏光サングラスの用意を怠ってはなりません。
第2の盲点は、外野席の段数と傾斜です。甲子園外野席段数通路側の配置は横に長く、列の中央付近に入ってしまうと、一度席を立った際の出入りで周囲に頭を下げ続けることになります。特に段数が40段を超える上段エリアは傾斜も急になるため、ビール等の買い出しや足腰の負担を考慮するなら、多少視界の角度が変わっても通路沿いの席番号を指名買いするのが鉄則です。
第3の盲点は、ポール際・フェンス際の視界遮蔽です。「前方の席だから良席」と思い込んで1段目〜3段目を確保した結果、頑丈な安全フェンスやカメラマン席の囲いがバッターボックスや外野フェンス際と重なり、プレーの一部が見えづらくなるケースがあります。適度な見下ろし角が得られる10〜20段目前後の方が、グラウンド全体の立体感を捉えやすいという事実はファンの間でも広く知られています。