SNSやネット掲示板を調査すると、「歩くたびにバッグがお尻でバウンドして不格好」「ストラップが長すぎて野暮ったく見える」といった悩みが数多く投稿されています。実は、ファッションスタイリストやアパレル関係者の間では、バッグを配置する高さによって全身のプロポーションの見え方が劇的に変わることが実証されています。
視覚認知の観点において、人間の視線は無意識のうちにコントラストの強い小物や立体的なアイテムへと誘導されます。バッグが太ももやお尻の低すぎる位置にあると、身体全体の重心が下方に引っ張られ、脚が短く見えてしまう弊害が生じます。いわゆる「ダサい」と評されてしまう現象の正体は、この重心バランスの崩れに他なりません。
大人の洗練された着こなしを成立させるショルダーストラップの長さの理想的な黄金比は、「バッグの開口部(上端)が腰骨の少し上、または骨盤の最も高い位置」に収まる設定です。身長155cm〜165cm前後の場合、ストラップの総丈(金具を含む全長)はおおむね100cm〜110cm前後がひとつの目安となります。アウターの厚みや胸元の厚みによっても微差が生じるため、薄手のトップスを基準にしつつ、季節に応じて前後3cm〜5cmの微調整を行うのがスマートです。