横手高校の甲子園での躍進は、経済面でも予期せぬ波及効果を生み出している。地元の名物である横手焼きそばや清酒の売上は急増。全国の高校野球ファンからの注文が殺到し、オンラインショップのサーバーが一時ダウンする事態も発生した。旅行代理店には、秋の横手観光ツアーに関する問い合わせが相次いでいるという。
「甲子園に出ることで、これほど街の空気が変わるとは思わなかった」。横手市内で老舗和菓子店を営む店主は興奮気味に話す。かつてシャッター通り化が懸念されていた商店街には、地元の高校生たちの快挙を祝う垂れ幕が立ち並び、住人同士の会話には笑顔が戻った。一過性のブームに終わらせず、持続可能な地域活性化へとつなげる試みが、早くも市行政を巻き込んで始まっている。