朝ドラの歴史を語る上で絶対に外せないのが、1983年に放送された『おしん』です。ビデオリサーチ関東地区世帯視聴率において平均52.6%、最高62.9%という、今後破られることはまずあり得ない超弩級の歴代最高記録を樹立しました。貧しい山村に生まれた少女が歯を食いしばって生き抜く姿は、日本国内にとどまらず海を越えて世界中で社会現象を巻き起こしました。
歴代の朝ドラ歴代視聴率ランキングを振り返ると、上位には昭和から平成初期の作品がずらりと並びます。当時の生活習慣において「朝8時15分(当時)にテレビの前に座る」ことが完全に定着していた時代背景を物語っています。
【歴代平均世帯視聴率 TOP5(関東地区)】
1位:『おしん』(1983年度前期)……平均52.6%(最高62.9%)
2位:『旅がらす事件帖』などの時代を経て『おていちゃん』(1978年度前期)……平均50.0%(最高50.0%)
3位:『藍より青く』(1972年度)……平均47.3%(最高53.3%)
4位:『繭子ひとり』(1971年度)……平均47.1%(最高55.2%)
5位:『鮎のうた』(1979年度後期)……平均45.6%(最高45.6%)
平成以降に限定した場合の歴代最高峰は、1992年の『おんなは度胸』(平均38.5%)や、1996年に大ヒットした『ふたりっ子』(平均29.0%)などが挙げられます。実力派女優たちが過酷な時代を生き抜く一代記は、当時の茶の間の涙を誘い、朝の活力源として圧倒的な強さを誇示していました。