天海祐希さんのファッションを語る上で欠かせないのが、数々の大ヒット作を彩ってきたドラマ衣装です。作品ごとにキャラクターの性格や立場を的確に表現しながら、視聴者が思わず見惚れる洗練されたコーディネートが展開されています。
代表作の一つである『緊急取調室』シリーズの真壁有希子役では、ストイックで知的な取調官を表現するため、無駄のないソリッドなスーツスタイルが徹底されました。JOSEPH(ジョゼフ)やTheory(セオリー)、Paul Smith(ポール・スミス)といったテーラリングに定評のあるブランドのダークカラースーツをベースに、インナーにはシンプルなシルクブラウスや上質なクルーネックニットをセレクト。Vゾーンをすっきりと見せることで、シャープで頼もしいリーダー像を完璧に作り上げました。
一方、探偵役を痛快に演じた『合理的にあり得ない〜探偵・上水流涼子の解明〜』では、一転して華やかさと遊び心をプラスした衣装が大きな話題を呼びました。変装シーンでの多彩なコスチュームはもちろん、普段の探偵事務所での装いには、Max Mara(マックスマーラ)やADORE(アドーア)などの構築的でラグジュアリーなロングコートや、鮮やかなカラーを取り入れたジャケットスタイルが登場。動くたびに美しく揺れるドレープ感のあるアイテムを巧みに取り入れ、エレガントでありながらアクティブに動ける大人の余裕を表現しています。
これらの絶妙なスタイリングを支えているのが、長年天海さんの魅力を知り尽くしたプロのスタイリスト陣です。役柄のリアリティを損なわずに、天海さんの抜群のプロポーションを最高峰に引き立てるミリ単位のサイズ調整や色使いの妙が、画面越しにも伝わる洗練美を生み出しています。