離婚から数年後、ミッキー・マッケンジーは自叙伝『哀しみのアメリカン・ガール』を出版し、当時の葛藤を赤裸々に告白した。その中には、苦悩だけでなく水谷やその母親に対する深い感謝の念も綴られており、決して憎み合って別れたわけではない事実が読者の胸を打った。彼女は後に再婚し、アメリカでプロゴルファーや指導者としての道を切り開いていく。
一方の水谷豊は1989年、元キャンディーズの伊藤蘭と再婚。長年の共演を通じて培った信頼関係をベースにした二人の結婚は、芸能界きってのおしどり夫婦として結実する。翌年には長女・趣里が誕生。趣里は実力派女優として数々の賞を受賞し、朝ドラのヒロインを務めるなど目覚ましい活躍を見せている。
傷心と別れを経験した双方が、それぞれの場所で新たな人生を築き上げたことは、昭和芸能界における一つの救いと言えるかもしれない。