華やかな話題の裏で、業界は深刻な課題にも直面している。近年の飼料価格の高騰や相次ぐ鳥インフルエンザの影響で、鶏肉の仕入れ価格は高止まりを続けている。安さが売りの一つだった手羽先にとって、値上げの波は避けられない試練だ。
それでも老舗や人気店は手をこまねいているわけではない。国産鶏の安定仕入れルートの開拓や、歩留まりを上げる仕込み技術の改善、さらには希少部位を活用した新メニューの開発など、伝統の味を守るための努力が日々重ねられている。単なる価格転嫁ではなく、付加価値を高めることで顧客の信頼を繋ぎ止めようとする職人たちの意地がそこにはある。