興味深いことに、「男たらし」と評される人物の多くは、自覚なしにその振る舞いを行っている。いわゆる「天然型」だ。彼女たちにとって、相手との物理的・心理的距離を極限まで縮めることは、呼吸をするのと同じくらい自然な行為に過ぎない。
ボディタッチの自然さや、まっすぐ目を見つめる時間の長さ、くだけた言葉遣いへのシフト。これらが下心や打算なしに繰り出されるため、受け手は防壁を築く間もなく心を開いてしまう。「嫌われているかもしれない」という不安を一切与えない無邪気な全肯定の姿勢が、現代人の飢えた承認欲求を容赦なく射抜くのだ。