現場で数多くの悩みを解決してきたベテランのドッグトレーナーは、「犬が故意にはみ出しているケースはほぼゼロに等しい」と語る。問題の多くは、犬の認知と人間のセッティングとの間にあるギャップだ。犬は前足がトレーに乗った時点で「トイレの中にいる」と認識してしまう傾向が強い。
また、獣医師の視点からも重要な指摘がある。加齢による関節痛や、排泄時に体を回す癖、あるいはトレーのフチに対する違和感など、身体的・生理的な要因が複雑に絡み合っているのだ。特に日本の住環境における室内飼育では、スペースの制限から小さすぎるトレーが選ばれがちで、これが失敗を誘発する最大の罠となっている。