「さすがに高すぎる」。都内の大学に通う男子学生(21)は、講義の合間にため息をつく。かつては通学路の自販機で毎日のように緑茶を買っていたが、今ではマイボトルを持ち歩くか、ドラッグストアの安売りを狙うようになった。自販機で手軽に冷たい飲み物を買う行為自体が、今やちょっとした贅沢になりつつある。
データを見ても明らかだ。都内主要エリアの自販機における売上は、価格改定以降、前年同期比で約15%減少した。代わりに急成長しているのが、街中に設置された無料の給水スポットや、マイボトル専用の定額制(サブスク)飲料サービスだ。利便性よりも経済性を優先せざるを得ない若年層の「自販機離れ」は、今後さらに加速するとみられる。