「編集者とは、作家の才能に寄生する黒子である」という旧来の出版観を真っ向から否定し、自らもメディアの表舞台に立ち続けた見城氏の経済規模は、出版業界において際立っています。一般的に大手出版社の役員報酬が数千万円台で推移するなか、幻冬舎の非上場化(2011年にMBOを実施)を経て全権を掌握した見城氏の収入構造は、一般的なサラリーマン社長とは根本的に異なります。
公的登記情報、MBO時の買収総額データ、過去の長者番付(高額納税者公示制度)、そして自著で語られた生活水準を総合的に分析すると、見城徹の資産総額は株式・都内高級レジデンス・美術品コレクションを含めて推定50億円から100億円規模に達すると見られています。また、役員報酬や著作印税、テレビ出演料などを合算した幻冬舎社長の年収は、好況期で1億5,000万〜2億円、出版市況が厳しさを増す局面でも8,000万〜1億円前後を安定して維持していると推計されます。
見城氏の資産形成において特筆すべきは、IT黎明期におけるサイバーエージェントの藤田晋社長ら新興起業家へのエンジェル的投資と、相互の資本関係です。単に出版物の売上で稼ぐにとどまらず、事業家としての目利きと人脈ネットワークが莫大な富を生み出す原動力となりました。