なぜおニャン子クラブはこれほどの熱狂を生み出すことができたのか。その背景には、フジテレビとプロデューサー秋元康による徹底したメディア演出が存在する。平日夕方5時という、当時のテレビ界では「死の枠」とされた時間帯に生放送番組『夕やけニャンニャン』を投入。女子高生たちの日常や生々しい素顔をそのまま放送に乗せるという斬新な試みを実施した。
この視聴者参加型・ドキュメンタリータッチの手法は、後のAKB48や坂道シリーズなど、現代に至るアイドルビジネスの骨格を作り上げた。テレビ局と音楽制作陣が密接にタッグを組んだ構造は、80年代メディアミックスの頂点と言える。