沖縄本島や石垣島と宮古島の決定的な違いは、「山と川が一切存在しない平坦な島」である点です。通常、大雨が降ると河川から赤土や泥が沿岸に流出し、海は茶褐色に濁ってしまいます。しかし宮古島は島全体が多孔質の琉球石灰岩で覆われており、降った雨水は天然のフィルターを通って地下へと浸透します。この特殊な地質構造のおかげで、海への土砂流入が極めて少なく、雨が降っていても海中の透明度が劇的に落ちることは稀です。
また、宮古島の雨の多くは一日中降り続く梅雨前線型の長雨ではなく、短時間で集中的に降って一気に晴れ間が広がる「熱帯性のスコール(カタブイ)」です。気象レーダーをリアルタイムで確認すると、島の北端では土砂降りでも南端では青空が広がっているという局地現象が頻繁に起きます。天候の特徴を正しく理解していれば、雨雲の動きに合わせて柔軟に行き先を変えるだけで、旅行の質を落とさずに楽しむことが可能です。