冷凍食品コーナーの平台ケースを覗いても、アサイーのスペースだけがぽっかりと空洞化している光景が日常茶飯事となっています。ネット上では「業務スーパーのアサイーは販売終了したのではないか」という憶測すら飛び交っていますが、結論から言えば廃盤にはなっていません。商品自体は現行ラインナップに存在し、各地域の中核物流拠点へ順次納品されています。
それにもかかわらず店頭から姿を消し続けている最大の要因は、「需要の急激な過熱」と「世界的な供給調整・輸入コスト高潮」の二重構造にあります。TikTokやInstagramを中心としたショート動画プラットフォームにおいて、自宅で彩り豊かなアサイーボウルを作る動画が数百万回再生を連発。カフェで注文すれば1杯1,500円〜2,200円ほどするアサイーボウルが、業務スーパーの冷凍ピューレを使えば1食あたり約300円〜400円で作れるという経済性がバズを生み、幅広い世代の買い占め・リピート買いを誘発しました。
さらに、アサイーの主産地であるブラジル・アマゾン流域からの輸送コンテナ運賃や為替レート(円安環境)の変動により、輸入商社側も過剰なスポット仕入れを控え、計画輸入に絞っている背景があります。結果として、急拡大した日本国内の需要に対して供給が追いつかず、各店舗への納品数が極少数に割り当てられているのが品薄の構造的真実です。