奈良のご当地スタミナラーメンを語る上で避けて通れないのが、「天理スタミナラーメン」と「彩華(さいか)ラーメン」の二大巨頭比較です。両者ともに天理市内に名物屋台を構えており、観光客からも「どちらに行くべきか」という相談が絶えません。
発祥の歴史を見ると、屋台ラーメンとして1968年に創業した彩華ラーメンが元祖とされ、白菜をたっぷり使ったニンニク醤油味のスタイルを確立しました。一方の天理スタミナラーメンは1980年創業。彩華の醤油ベースに対し、天スタは豚骨白湯スープをベースに採用し、まろやかさと深いコクを融合させたオリジナル路線を開拓しました。
具体的な味の違いとして、彩華ラーメンは「醤油ダレのキレ、大量の白菜から出る甘み、そして強烈なラージャン(辛みそ)とニンニクの刺激」が前面に出る攻撃的な味わいです。対する天スタ屋台は、「クリーミーな豚骨スープの旨味、炒め野菜の香ばしさ、ほどよいピリ辛感」が調和した、奥行きのあるまろやかなスタミナ感が特徴です。辛さとニンニクの直撃感を求めるなら彩華、豚骨のコクと炒め油の一体感を楽しみたいなら天スタを選ぶのが通のセオリーとなっています。