かつての天気予報は「雨が降るか否か」を当てる確率ゲームだった。しかし今年、気象庁が全面運用を開始したディープラーニング基盤の統合アンサンブル予測は、そのパラダイムを根本から変えた。
気象衛星「ひまわり10号」の高解像度観測データと、全国に巡らせたフェーズドアレイ気象レーダーのリアルタイム情報をAIが即座に融合。大気のわずかなゆらぎを数秒で解析し、これまで不可能とされていた「局地的な上昇気流の発生」を最大3時間前に検知することが可能になった。
「降るかどうか」ではない。「どこで、どれほどの脅威が発生し、どう避けるべきか」を事前に割り出す時代がついにやってきたのだ。