日ノ神の最大の特徴は、その誕生背景にあります。モデルとなったのは言わずと知れた『妖怪ウォッチ』『イナズマイレブン』『レイトン教授』シリーズなどの生みの親である、株式会社レベルファイブ代表取締役社長・日野晃博氏です。作中で日ノ神が創造の力を行使する際、「0」と「1」のバイナリコードが整然と集合するエフェクトが発生しますが、これはコンピュータプログラムそのものを視覚化した演出です。
公式設定資料や当時の開発陣による回想録によると、日ノ神は「無類の創造性を持ち、思いついたアイデアを即座に具現化してしまう神様のような妖怪」としてデザインされました。あまりにもやりたいプロジェクトが多すぎて人間の2本の腕では作業が追いつかず、腕を6本に増やしてマルチタスクをこなしているという強烈なバックボーンを持ちます。片手で受話器を挟みながら「もしもし!ビーム、よろしく!」と叫び、別の手でキーボードを叩き、さらに別の手で締め切り間際の指示を出す姿は、当時のレベルファイブ開発室の熱気とトップクリエイターの多忙さを極限までデフォルメしたセルフパロディと言えます。
なお、ネットコミュニティやSNS上では「声も日野社長本人が当てているのではないか」という噂が長年囁かれていましたが、これは明確な誤解です。公式クレジットにおける担当声優(CV)は、実力派声優の矢部雅史氏(同作でくいい爺やネガティブーン、グレるりん等も担当)であり、プロの声優による卓越した演技力によってあの独特の怪演とビジネスライクなセリフ回しが生み出されています。