試験の種別によって、求められる知識の深さや切り口は微妙に異なる。ターゲットに合わせた適切なアプローチをとることが合格への最短ルートだ。
まず、大学入学を志す受験生が直面する大学入学共通テストでは、単に酵素名を答える問題は激減している。代わりに「pHの違いによるペプシンとトリプシンの活性変化グラフ」の読み取りや、阻害物質を加えた際の反応速度の推移といった思考力を問う問題が主流となった。
一方、医療従事者を目指す学生にとって避けて通れない看護師国家試験では、より実践的な問題が出題される。人体における解剖生理学の観点から、各消化腺の解剖学的構造や、胆汁(酵素を含まない乳化剤)と膵液のリパーゼの協調作用など、臨床につながる知識が厳しく問われるのだ。
どちらの試験においても、根底に必要なのは「語呂合わせで覚えた基本骨格」だ。軸となる暗記が強固であればあるほど、ひねられた応用問にも動じず対処できるようになる。