万が一、ふくらはぎの強い張りや息苦しさを自覚した場合、どのような受診行動を取るべきなのでしょうか。医療現場が警告する緊急受診の判断基準を明確にしておくことが、迅速な救命につながります。
まず、「片足のふくらはぎが明らかに赤く腫れ、触ると熱く、歩くたびに激痛が走る」状態や、「息を吸うと胸が痛み、脈拍が異常に速い」状態に陥っている場合は、明日の朝まで待つべきではありません。夜間や休日であっても、直ちに救急外来(ER)または循環器内科、総合病院の救急窓口を受診してください。
受診時のコミュニケーションにおいて、最も重要となる鉄則があります。それは、「現在、低用量ピルを服用している」という事実を医師や看護師に最初に伝えることです。
救急外来や整形外科の医師であっても、若年女性が「足が痛い」と訴えて来院した際、ピル服用中という情報が抜け落ちていると、肉離れや捻挫、坐骨神経痛と誤診してしまう事例が散見されます。問診の冒頭で「低用量ピルを服用しており、血栓症の疑いがないか検査してほしい」と明確に申告することで、医師は即座にDダイマー血液検査や下肢静脈エコー、造影CTの必要性を判断できます。
また、症状がない日常時においても、婦人科での定期検査を最低でも年に1回は受けることが推奨されます。血圧測定、体重測定、血液凝固マーカー(Dダイマー)の検査を定期的に受けるサイクルを作ることが、不可逆な重症化を防ぐための最も堅実な安全網となります。